祖母の寿命 - 稲荷神祷社  

祖母の寿命

祖母の寿命

祖母の寿命(八百萬の神々編)

祖母の生家は皆、短命で30代40代という寿命で亡くなっております。
祖母も子供の頃から、色々な所で視てもらっても「この子は短命だ」と言われておりました。
そんな祖母が祖父と結婚し私の父である長男を出産し、続いて次男を出産後 間もなく腸捻転になり寝込んでしまいました。この時祖母は二十歳でしたが激痛と食事も取れず見る見る痩せ細り本当の骨と皮になって、お腹だけが異様に膨れ目が落ち込み眼球がボコッと出ておりましたので寝ていても目が開いた様な状態でした。
お医者様には毎週往診に来てもらっていたのですが、 手術しないとダメだけど、手術に耐えられるかどうか…と言われておりました。
手術するかどうか迷い、他の有名な病院にも観てもらうと一方の病院では「スグに手術しないとダメです。」と言われ、もう一方の病院からは「手術しないとダメだけど、この体はお腹を開けた時点で逝ってしまう。」と言われどうしたものかと、 曾お爺ちゃんに頼み神さんに尋ねてもらいました。
(それまで何も言わなかったのは、もしかしたら寿命だと知らされていたのかも知れません。
神のお使いである私共は分かっていても言ってはならない事がたくさん有ります。寿命に関しては特にそう言えます。)
寿命を聞く事は出来ませんが、どちらの病院で観てもらった方が良いのかは、教えてもらえます。
すると白塚(シラツカ)さんは<西へ行くとアカン!東が良い!>と言われました。
家のある方角から西の病院というと即手術という判断の病院でしたので、結果として手術をするのは辞めました。

この当時はお大師さんブームというのか、お大師さんをお祀りしている所が多く視てもらっても良く当たったそうです。
その当時のお大師さんを祀られている知人の方や、四国八十八箇所第十九番の立江寺の本尊「立江地蔵菩薩像」を祀られている知人の方が見舞いに来て下さり、 それぞれの神・仏に痛みを和らげて助けて頂ける様にお願いして下さりました。
その方々が「痛くてたまらない時には、南無阿弥陀仏と何回も口に出して言いなさい。」と言われるので、祖母は一人、痛くてたまらない時に南無阿弥陀仏と言っていたそうなのですが、次にその方々が来られた時に「南無阿弥陀仏の声が小さい!と言っている。」といきなり言われたそうです。祖母は(何で分かったんやろ)とビックリしたと今でも話します。
その当時、祖母は二十歳で南無阿弥陀仏と言うのが恥ずかしかったのだそうです。

そんな日々を何とか過ごしていると、曾お爺ちゃんが「白塚さんが、この代(人)の寿命について今月の21日に八百萬の神々が集まって 相談してくれる。と言ってるけどどうする?」と聞いてくれたので祖母は「そうしてもらえるなら、そうお願いして欲しい。」と言うと、曾お爺ちゃんは「八百萬の神々をお迎えする為のお供えはワシらが買い揃えに走るけど、お金は自分で出さないと意味がない。と言うのだけどええか?」(そう言ったのはお金が惜しくて言ったのではありません。曾お爺ちゃん・曾お婆ちゃん共に祖母の事をとても可愛がってくれていたし、そういう事にお金を惜しむ人ではありません。そこには視てもらう本人の気持ちが大切なのです。)
祖母も、そういう事にお金を惜しむ人ではないので歩く事も這う事も出来なかった為、買い物には行く事が出来ませんでしたが集まって頂いた神々にもその気持ちは即通じ、気持ち良く受け取って頂けたと思います。

また、立江地蔵さんをお祀りされている方から「立江地蔵さんが、八百萬の神々に集まって頂く為に籠かきをして走り回ってくれる。と言っている。」とおっしゃって頂きましたので、 今でも四国へ行った際には十九番の立江地蔵さんに感謝の気持ちで手を合わせ、須磨寺に祀られている立江地蔵さんには毎月お参りさせて頂いております。

曾お爺ちゃんには、稲荷神である白塚さんと白瀧さんがついて祀らせて頂いており、白塚さんには「ワシは病気の神や!ワシを一心に拝めば身体障害でも治したる!」と言われた程の神さんですが人の寿命を変える事までは単独では出来ない様です。
人の寿命を変えるという事は神の世界でも異例中の異例の事だとは思いますが、神の世界も人の世界も同じで それぞれの得意(担当)分野の方々が集まり、協議するのだと思います。この様な経験から祖母は自分の守護神だけではなく、色々な神社やお寺に行っては、手を合わさせて頂きお力添えを頂いてきました。
その姿を一緒にお参りしながら見ている私も同じです。
よく自分は○○をお祀りしているので、他の神・仏に手を合わせる事は出来ない。
とおっしゃるのを聞きます。もちろん自分のお祀りしている神・仏をほったらかして、他の神・仏に一生懸命になっていると罰があたるとは思いますが、自分のお祀りしている神・仏を主に他の神・仏に手を合わせ頭を下げる事は良い事はあっても悪い事など一つもありません。
様々な神様仏様がおられますが、私はそれぞれに素晴らしい神様仏様と思います。

そうして21日、焼き鯛・お酒・赤飯・餅・野菜類・果物類など沢山のお供えを準備し、お釜を焚いて八百萬の神々に集まって頂きました。
途中、手伝いをしようと2間続きの部屋に入ろうとした家の者に曾お爺ちゃんが「あっ!神さんがイッパイで踏んでしまうから入ったらアカン!」と怒鳴られる程でした。その時の祖母の思いは、助かるものなら助けて欲しいけど、助からないのなら今すぐに息を引き取らせて欲しい。と願っていたそうです。
生きている方が辛い程の痛みだったので死ぬのが怖くなかった。と話します。
一通りの祭事が終わり、曾お爺ちゃんが祖母に「八百萬の神々が集まって相談した結果、この代(人)を殺すのは惜しい。という事になったので、大丈夫や。」と言ってくれました。
心配させない為にそう言ってくれたのかもしれない。と半信半疑の祖母でしたが、その夜から所構わずガス(おなら)が出続け、その度にお腹が見る見るへ込んでいったそうです。そうして日増しに良くなり今でも私の指導や相談にのってもらっております。
以上の様な事から、薬力社と龍頭社とは別に八百萬社の3つのお社をお祀りさせて頂いております。

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